2019年5月12日日曜日

シンプルで安い持ち物は使いやすい


就労移行支援を受ける田中は、いよいよ来週から本格的な就職活動をはじめる。とはいえ、まだ次に何の仕事をするかは決まっておらず、とりあえず学校おすすめの会社の見学会に行くことにした。障害者として配慮を得て仕事をする現場とは、果たしてどのような場所なのかを見に行くという気分だ。これは言っていいことかどうかわからないが、田中は自分が発達障害者であるにも関わらず、周囲も全員発達障害者である現在の職業訓練学校にいることが正直苦痛なのである。田中ならば当然配慮すべきと思うことをできない他人の世話を田中が見ている場面があり、そんなことが障害者だらけの職場でも起こるのだとしたら最悪だと思っている。田中は自分の責任の中で仕事をし、できない部分は配慮を受ける。しかしできないと判断するのはあなたがたであり、田中にしてみればできないことなんかなにもない。そして田中からみても明らかにできていない他者の仕事を田中が処理するのか。なんだそれは。そんな職場でない職場を選ばなければならない。

さて、そんなことを考えながら準備をしているのだが、きょうはAmazonで買った「就活バッグ」が届いた。「就活バッグ」で検索すると就職活動のとき持ち歩くべきバッグが出てくるのである。田中はこれまでなんども転職をしているが、就活なるものをがちでするのはこのたびが人生ではじめてだ。これまではさんざ悩んだあげくだが、ひとつ決めた会社に応募したらもうそこが採用となると、他を考えることはなかった。その程度にしか就職活動をしていない。もしくは応募先が田舎の、山の中の、外仕事ばかりで、今回のように事務職を考えるのは今回が初めてだという言い方もできる。とにかく就活には就活バッグが必要だと学校で習い、購入したわけである。

就活バッグは就活にしか使わないから安いものでいいんです、という意見をネットで見て、amazonの就活バッグを「価格の安い順」にならべて、順に見ていってデザインの気に入った3つ目のものを2000円で購入したのだが、これがとにかく使いやすい。ただの四角いバッグなのに中がいろいろ分かれていて、どの持ち物も収まるべきところに収まる。たとえば折り畳み傘用のポケットなど。田中は就活が終わっても、これまで使っていたバッグに戻らず「就活バッグ」を使うだろう。

あらゆるモノはシンプルなほうが使いやすいんだろうと、当たり前のことがさいきんよくわかるようになった。シンプルなデザインのモノはなんでこんなシンプルなのに高いんだ、という話もよくあるのだが納得だ。しかしシンプルで安いモノもなかなか機能性をそなえている。さいきん気になっているのは、激安の殿堂ドン・キホーテで、学生用の白ワイシャツや学生の通学革靴を売っているのをみて、これは絶対よいものだろうという感じがして、通勤をはじめたら使いたいと思っているところだ。

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