先日、小田原(競輪場)に遊びに行った時、その写真は「写ルンです」で撮影した。というのは、わざわざ観光に出かけたというのに、その日スマホの調子が悪く、どうしても写真が撮りたくなって、「写ルンです」を買ったのだった。とすでに書いた。そうしたらその後スマホは壊れてしまって、新しいスマホを買ったのだ、という話まですでにやっている。しかし、肝心の「写ルンです」は、そのままウチに放置されていた。
「北の打ち師達」というユーチューバーは、好きなグループのひとつだ。彼らがこのスマホ時代に「ガラケー」で一週間生活する、という動画をあげていた。それのひとつのクライマックスは、スマホのマップを使わずに知らない街を歩けるのか、というチャレンジで、なるほど確かに、と思った。スマホに依存しているつもりはまったくなかったが、そう言われると初めての場所ではグーグルマップを必ず頼っている。こないだの小田原だってそうだった。
それはともかく、この動画の中でガラケーで撮った写真の画質について、「写ルンですみたい」という字幕が出てきて、ああ写ルンです、と思ったのだった。若者たちの間で写ルンですがある程度の流行をしているとは知っており、だからこそスマホの壊れた小田原で、ぱっと「写ルンです」に考えが及んで、買ったのだった。けれど、内心は「ほんとうに写ルンですなんかで写真を撮って、どこでも現像できないんじゃねーの?」と思っていたのだ。が、「北の打ち師達」が「写ルンです」という言葉を持ち出す様子があまりにも自然だったので、「これなら必ず現像できるだろう」と、きょうは写ルンですを持って出かけた。
そしてあまりにもはやく現像場所は見つかった。八王子駅に降りて、南口のビックカメラに行ったら、1階のカメラコーナーに写ルンですが大量に売られている。現像受付カウンターというのがあるので、そこの店員に「写ルンですの現像はできますか」と聞いたら「もちろん」ということで、「いま出せば3時間後の14時には仕上がります」という。やはり写ルンですは21世紀に再び降臨していたのである。
ということで、すでにじゃんじゃん写ルンですの写真を並べている。最初から「紙焼きはいらないから、紙焼きをスキャナでデータ化して捨てよう」と考えていたのだが、そんな必要すらなかった。紙焼きももちろんできるのだが、最初からデジタル化してDVDROMにしてくれる。これをパソコンに取り込むのはとても簡単で、またネットプリントの注文もすぐにできるようになっているし、「スライドショー」というボタンをクリックすると、なんか美しい音楽とともに写真が流れて、これが楽しい。
すぐ上のこれが、写ルンですで最初に撮った写真だ。写ルンですは小田原の街の写真館で買ったのだったが、その写真館を出ると空に風船が舞っており、そして着物の男女が歩いていくから、パッケージを破ってすぐに撮った写真だ。やっぱりどの写真も風合いが独特ですね。デジタルにしたらデジタルになっちゃうというわけでないところがたのしい。写ルンですの写真は、できればこれからも趣味にしたいと思った。
モチーフが競輪場ということもあるが、これはいったいいつの写真だ、という感じがまたよい。そもそも競輪場に出かけるのだって、時代を見失うためなのかもしれない。小田原競輪場はアジフライが一番おいしかった。
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