2019年6月29日土曜日

QWERTYをめぐる冒険


東京都にお住いの障害者の方で、仕事を探しているみなさんはご存知の通り、来週の木曜日、池袋でハローワーク主催の大規模な合同面接会がおこなわれます。194の会社が集まり、面接を受けることができる催しです。田中もなかば学校に強制される形で面接を受けに行きます。194の会社の求人票を見ていると、いったい事務職ってなんなんだろうという感じになってきます。一般事務、その殺伐とした響き――。

学校に強制される、と書いてしまいましたが、そのことを田中はありがたいと感じています。194の求人票が束になったものをハローワークで渡されても、どうみたらよいかわからず、どこを受けたらいいのか分からなかったところを、カウンセリングでここにはこう書いてある、この求人は田中にあっているのではないかと、先生は全てに〇×をつけてくれました。先生の意見があったから、うなずいたり否定したりができて、4つ受ける企業を決めました。こんなことをいうのもなんですが、どうでもいい順に受けて、面接の練習を積んでこようと考えています。

それにしても事務職はパソコンを使えないとどうしようもありません。いまこうしてブログを書く時、田中はテキトーな指使いでキーボードを叩いています。このとき田中はある程度のキーの場所を覚えていますが、ほとんどキーに視線を落としていますし、指も人差し指しか使っていません。それでもみなさんに読んでいただく文章は書けるのだからと思ってきたのですが、やはり模擬の会社で仕事をしたり、またタイピングの訓練をしていても、スピードに限界が訪れてしまい、指が正しく使えてキーを見ないタッチタイピングの人とはスピードがまったくちがいます。これでは話にならないです。

そこで月曜日から、つまりは7月いっぱいは、学校の授業でタッチタイピングの特訓コースに移籍することになりました。会社のおままごとのコースは休みです。おままごととはいえすごい訓練だという話はこれまでも弊ブログで話してまいりました。ですからここでそれを抜けるのはどうなのか、けっこう迷いました。これで特訓コースに行ってついていけず、無為な時間を過ごしてしまうのではないかというプレッシャーもあります。しかし、このプレッシャーがいま必要と思いました。模擬会社はすごい訓練と思う一方で、どうも遊びにしか思えない感じがして――。

この意味不明なキーボード配列、その意味を勉強すれば覚えやすいかもしれない、と調べてみると、キーボードの上のほうにQWERTYと並んでいるこの配列のことを「QWERTY配列」というそうですが、これはタイプライターあるいは電報の時代の名残であるということがわかっただけで、現代においてこの配列は何の意味もない、いつ変えればいいのかどう変えたらいいのか考えているうちに21世紀もだいぶん進んでしまったようです。

ただこれを調べての収穫がなかったわけではなく、というのは、この配列が英文のタイプライターの成れの果てであるならば当然のこと、この配列にはアルファベットの順序が透けて見えています。右手をいわゆるホームポジションに置いた時、そこにある「JKL;」はいうまでもなく「HIJKLMN」の「JKL」なのであり、「HIJKLMN OP」までが右手の守備範囲に収まっているのです。

学校で買ったタッチタイピングの教科書も、まずは英単語が打てるようになってはじめて、日本語のローマ字入力にうつるようになっています。さてタッチタイピングが1か月の特訓コースでどこまでできるようになるでしょうか。がんばります。

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