2019年1月12日土曜日

書を捨てよ、図書館へ通え。



自分が発達障害者であることを認めて生きていこうと決めたら、住む家にあるものを最小限にする「ミニマリズム」が、なぜだか身についてきました。人生に対してある程度の諦めがつき、余生を効率的にこなそうという考えが生まれたのかもしれません。私がこの先できることは、きっと限られています。

本が好き、本に囲まれた暮らしに喜びを感じてきた私ですが、「国立国会図書館を目指したところで、それは無理な話」と思ったら、中途半端に蔵書を抱えて暮らすことにも疑問が出てきました。現在ほぼ無職である私は、蔵書を売って生活費にしようと、アマゾンマーケットプレイス「田中はにわリサイクル」で本を売り始めています。とはいえこれを本業とするつもりもいまのところなく、そんなに生活費に困っているわけでもない私の出品は、毎日1冊ずつです。出品するたびにツイッター@mrhaniwaにおいて情報を流していますので、よろしければチェックしてみてください。



私が引っ越してきた東京都日野市には、市立の公共図書館が7館もあります。日野市という場所が、どのくらいの広さを持っているのか、まだきちんと把握していないのですが、それにしても多いなあと思います。先日、中央図書館にカードを作りに行き、説明を聞いてきました。それによれば、わたしたち日野市民は、日野市立図書館7館が使えるばかりか、京王線沿線7市図書館連携の制度により、八王子市、府中市、調布市、町田市、多摩市、稲城市の市立図書館を利用する権利も持っているというのです。


またこの地域、東京都の西のほうには大学のキャンパスが多く、各大学の図書館も地域住民を受け入れています。きょう私はそのうちのひとつ、帝京大学八王子キャンパスの図書館に遊びにいきました。私の家の目の前、京王線「南平駅」の隣には「高幡不動駅」があり、ここで京王線は「多摩モノレール」に接続しています。この多摩モノレールの「大塚・帝京大学」駅から歩いてすぐのところに、帝京大学の八王子キャンパスがあります。実際には、家から自転車で通えるくらいの距離という認識なのですが、きょうは小雪舞う肌寒い天気でしたので、無理せず公共交通機関で行きました。

この図書館「帝京大学メディアライブラリーセンター」は、あの「千夜千冊」の松岡正剛氏との共同企画で、学生に対して読書を推進する「共読ライブラリー」プロジェクトを実施しており、館内の随所に、学生同士の書籍を通じた交流がうかがえる本の展示があるなど、なかなか刺激的な図書館です。いま大学は冬休みなのでしょうか、館内に学生は少なく大変静か。ノートパソコンを持っていけば、パソコン用コンセントがあるテーブルがいくらでも使えて便利です。あまり見かけないような大学図書館ならではの書籍をつかって、内職の文章をひとつ仕上げました。

日野市民をはじめ近隣の住人は、500円の登録料をさいしょに一度支払えば、一年ごとの更新時にかかる費用はなく、もらったカードを入口の機械にSuicaのようにかざせば、改札が開いて中に入ることができ、本を借りてくることもできます。このように帝京大学の図書館の利用民となった私ですが、こんな調子で日野市民が利用できる近隣の大学図書館はまだまだたくさんあるようすで、しばらくは各大学図書館訪問を続けようと思っています。

帝京大学で1冊本を借りてきて、高幡不動の喫茶店でそれを読んでいました。また先日の日野市立中央図書館では、「リサイクル資料」として図書館が無料で放出した本を10冊ももらってきました。日野市民は10日に一度、図書館が捨てる本を一人10冊もらう権利をも持っているのです。こうなったならば、本当に本を買う必要なんか全くないなあ……と思いつつ、なかなかこのようなタイミングでは出会えない本、尾崎世界観の小説や、話題のビジネス書『アウトプット大全』を買ってしまおうか、と悩んでいる昨今です。

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