展覧会の写真撮影は自由でした。これはアクリルのパネルをはりあわせて出来ていました。田中の好きな、色と輪郭線がはっきりしている芸術です。ピクトグラム(絵文字)的なその抽象化はしかし、そうした記号自体と比べたとき、圧倒的に「個性」を感じさせられるものだから、ふしぎです。
モチーフは人間だけでなく、こうした風景画、また動物や高層ビルなどもありました。そして平面作品だけでなく、立体や映像を使った作品も多く展示されていました。
「解像度が粗い」という説明の仕方もできるかもしれない。「粗い」というか、ちょうどよいその「解像度」を狙って作者は作品をつくっているのだ。広告以上にポップで、ポジティブ。疲れや悩みを感じさせる像はなく、みな健康だ。見ていると元気になってくる。
従来の芸術は、その裏にあるものを、なんらかの雰囲気で示唆してくるのだが、ここにはそれがない。平板であるという意味ではない。厚みがポジティブなのだ。
「ジュリアン・オピー」展は9月23日までです。いちどご覧になりますと、気分がよろしいでしょうから、オススメいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿